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在宅翻訳者になるには

先日友人のAさんから、友人のBさんが在宅で翻訳を始めたいらしいけどどうしたいいのかな、と聞かれました。Bさんは留学経験があるらしいのですが、結婚して子どもがいるので外で働くよりも在宅で仕事をしたいと考えているそうです。

一通り在宅翻訳の始め方をメールで説明して差し上げたのですが、説明の仕方もなかなか難しいですね。安易に甘い言葉も掛けられないし、かといってあまり厳しい事ばかり書いてご本人のやる気をくじくようなこともできません。

英語で仕事をしたいと考えていらっしゃるくらいなのである程度の英語力はお持ちだと思いますが、翻訳の能力となると皆目わかりません。「英語がある程度できる」と「翻訳ができる」との間には天と地ほどの差があると思うのですが、翻訳を勉強したことのない人ほどその差を認識していません。「翻訳ができる」状態になるまでにどれくらいの時間と努力を要するかがわからないのです。

Bさんには、まず自分の実力を知ることが大事だとお伝えしました。トライアルを受けてみる。翻訳の試験を受けてみる。自分の現在の実力を知らない限り、スタートさえ切れないと思います。(もちろん、柔らかい調子でお伝えしましたよ)

「在宅で翻訳ができたらいいなあ」とは、子どもがいて外で働くことがままならない女性の多くが考えることだと思います。だけどそれを現実にするには、単なる思い付きではない強い意志が必要です。私が「翻訳者になりたい」と思ったのは高校生の時です。それから、その目的を実現するにはどうしたらいいか、を考えて学校や仕事を選択してきました。そして私のように「翻訳者になる」ことを目的に勉強してきた人は、現在翻訳者として生活している人の中にはかなりの割合でいるのではないかと思います。

「翻訳者になろうかな」と人生の途中で考えた場合、翻訳業界で勝負していかなければならない相手は、そんな翻訳のために数十年を勉強してきた人たちです。かなりの強い意志を持って「翻訳者になる!」と願い、実行に移さない限り、弱肉強食の厳しい世界では勝ち残っていけないように思います。

ちょっと厳しいことを書いてしまいましたが、逆に言うと、強く願い、実行する行動力があれば、それ相応の成果も得られるということだと思います。もちろん何の仕事でも基本的な能力と才能は必要ですが、「翻訳者になりたい」と真剣に考えた時点で、その点はある程度クリアしているのではないでしょうか。好きでもない、向いていない仕事をしたいとは最初から考えないでしょうから。

Bさん、勇気と信念を持って最初の一歩を踏み出してくださるでしょうか。

タイトル訳が表す訳者の実力

トライアルの採点者をしていた時、タイトル一つとっても受験者の訳語が違うことに驚いていたものです。

タイトルってたいがい短いですよね。例えば、「XXXにおけるXXXの開発」とか。それなのに、十人受験生がいれば、十人とも訳語が違っていたりするのです。

主要な用語は同じ訳だったとしても、それをどう調理するか。例えば、theやaなど冠詞はどうするのか、単語を単数形にするのか、複数形にするのか。Atやinなどの前置詞。そういった細かな部分が訳者によって異なるのです。

実際、正解といえる訳は、受験生の数ほどは多くありません。無駄な冠詞、明らかな前置詞の誤り、そういった不適切な訳を省いていくと正解のパターンはある程度は限られてきます。

そして、びしっと決まったタイトルがつけられる受験者の答案は、全体的に出来が良かったりするものです。タイトル一つとっても侮れず。けっこう訳者の実力を表しているものだと思います。

トライアルの合格基準

翻訳トライアルの答案を採点する場合、何を基準にするか、というお話です。

そもそも、翻訳って採点しづらいものですよね。数学のように割り切れる答えがあるわけでもなく、100人翻訳者がいれば100通りの答案があるもの。

そんな時、採点の基準として一番の目安になるものは実は「自分」だったりします。つまり、一翻訳者がその答案を読んだ時、自分と同等、もしくは優れていれば合格と判断するということです。

例えば、採点結果をA~Eで設定し、C以上を合格と見なすとします。くだけた言い方で説明すると、

A めっちゃうまい。うますぎて私には採点できない。英文がハイセンスなだけではなく、おそらくこの分野の専門家。こんなうまい人、人生で出会ったことない。(実際、一度もこのレベルの答案を目にしたことはない。)多分、このレベルの人はすでに何かしらの分野でご活躍で、いまさらトライアルを受けないのでは?

B 私よりはるかにうまい。ネイティブの専門家が読んだら多少指摘する点があるかもしれないけれど、私程度の翻訳者に指摘できる箇所はない。

C 一般的な受験者よりはうまい。まあまあ読みやすいし、それほど大きな欠陥はないように思う。ただ、文法、表現、内容理解ともに、私が読んでも多少指摘する点はある。

D 基本的な英語力(例えば、英検1級レベル)はあるようだが、翻訳するレベルには達していない。英語力はあるが、翻訳技術がないと言える。この答案を校正するなら、自分で最初から訳した方が手間がない。

E 英語力自体に問題がある。今後かなりの努力が必要。

と、こんな感じで判断しています。

受験者の中で一番多いのはDのレベルの人です。ほとんどの受験者がDレベルだと言えると思います。DからCのレベルに上がるのは、レベルでいうとたったの一段階ですが、この差は非常に大きいと思います。

それでは、トライアルでどういった点に注意するとCの評価がもらえるのか、しょうもない記事もはさみながら、今後ぼちぼち書いてみたいと思います。
(BとAに関しては私もわかりません^^;。私にとっても未知の世界・・・誰か教えて・・・^^;)。

プロフィール

Aromaderose

Author:Aromaderose
英会話講師、企業内翻訳者・通訳者を経て、2001年フリーランスにて翻訳業(英語)を開始。主な分野は、機械、品質管理です。10歳の一人息子がいます。仕事に追われる毎日ですが、子育て、家事、趣味、健康管理など、バランスの取れた生活を送ることを目標にしています。
twitter始めました。pontarose1

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